orthomolecular’s blog

分子栄養学の勉強メモ

自然治癒の健康相談(2)糖尿病でからだが重いのですが

相談者(50歳男性):サラリーマンです。三年前に糖尿病との診断を受け、食事制限を始めました。酒を飲む機会が多くて、その制限が真面目にできなかったためか、体重は84キロが80キロになりました。昨年11月、会社の帰りに電車の中で急に苦しくなり、途中で3回も下車してホームで休みました。ついに救急病院に運ばれ、昏睡状態と言われました。その時から血糖降下剤を飲み続けていますが、体が重い感じです。

 

三石巌先生のアドバイス前項で述べたように、糖尿病は、膵臓のランゲルハンス島ベータ細胞から分泌されるインシュリンが不足する病気です。血糖降下剤は、ベータ細胞を刺激して、インシュリンを絞り出す作用を持っています。あなたの年齢では、膵臓がいくぶん萎縮し、ランゲルハンス島の数が減っているので体が大きいと、それをまかなう量のインシュリンが作れません。それで、食事によって体を小さくしようという計画があったわけです。ところが、減量できなくて失敗したのがあなたの場合ということになります。血糖降下剤はインシュリンの生産ができるという前提のもとに投与されるもので、ベータ細胞の膜に作用するわけです。この細胞膜に対しても、インシュリンの生産に対しても、ビタミンEが有効とされます。ビタミンEだけで、インシュリンの注射が不要になったケースもあるほどですから、ビタミンEの大量投与を試みたらと思います。

 

その後の経過:

12月からビタミンEの大量投与を始めたところ、急に体がしゃんとしてきました。かかりつけの医者のところで血糖値の検査を定期的にやっていましたが、ビタミンEを初めて2週間後の血糖値は全く正常でした。そのとき医師は首をかしげて「あの薬はずいぶんと効いたモンだなぁ」と言ったそうですが、そのとき彼はビタミンEについては何も言いませんでした。それから2週間後の検査のとき、彼はビタミンEのことを医師に打ち明けたそうです。眼底出血をたびたび起こしていたので、彼は以前はそれが気にかかっていましたが、血糖値が正常化したので、すっかり安心してビタミンEを減量しました。すると、体がだるくなったので元の約800単位に戻しました。なお彼は、血糖降下剤をずっと使っています。ビタミンEの糖尿病に対する効果の詳しいことは『成人病は予防できる』を参照。