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分子栄養学の勉強メモ

自然治癒の健康相談(21)末期ガンの苦痛で夜も眠れません

相談者(60歳男性):肝臓ガンで、骨にも転移があると診断されました。周囲のものはあきらめていますが、痛みがひどくて、麻薬でもおさえがきかず、注射の間隔がだんだんみじかくなってきました。付添いのものがたまりません。夜もろくに眠れないのですが。

 

三石巌先生のアドバイス

末期ガンの場合、まず試みたいのは丸山ワクチンです。それからまた、セレン(セレニウム)、ビタミンC、ビタミンEにすがることも、意味があると思います。制がん剤もいろいろありますが、多くは強烈な副作用があるので、たまったものではありません。末期ガンの痛みにたいしていちばん効果があるのは、黒田保次郎氏の光研灯です。これは、二本の電極の間で放電する電灯、つまりアーク灯です。そこからでてくるものは、可視光線プラス赤外線です。これを、足の裏に照射するものです。これだけのことで、末期ガン患者がすやすや眠り、まわりの人も安心して眠れるから、ふしぎです。この事実は、黒田氏の『遺伝と光線』に紹介されていますが、私も多くの人にすすめて、成功しています。

問題は、この現象の理論的説明ですが、これは、黒田氏の本にも書いてありません。私としても鉄の壁にぶつかる感じです。

光研灯の効果について、黒田氏は、熱エネルギーに着目しますが、陣痛をやわらげる作用が熱にあると考えるのは、困難です。要するに、理由はわからないけれど、これを足の裏にあてると、末期ガンの患者が、ある程度まで痛みが軽くなったと感じるのは事実です。しかしここで、痛みの感覚がにぶったとして、この現象を説明しようとしても、これまた困難です。

この難問にたいして、私がなにかをいう責任がないといったら、まちがいかもしれませんので、多少とも分子生物学的な推測をしてみることにしましょう。

痛みというものは、神経のはたらきによってはじめて成立する感覚です。では、神経がどうなったときに痛みがあらわれるかというと、歯医者にかかった経験のある人ならわかるとおり、歯の髄を針でつついただけでも十分です。つまり、物理的な刺激て痛みはおきます。おできも痛いものですが、これは、ぱんぱんに張った組織が神経を圧迫したための、物理的刺激がある一方、炎症によって分解した低分子タンパク質による化学的な刺激もあります。化学的な刺激によって痛みをおこす物質が、ちゃんとあるのです。

「痛み物質」を総称してキニンといいますが、その中心的なものはブラジキニンです。ブラジキニンなどのキニンを分解することができたら、痛みは消えるわけでしょう。光研灯に、もし血中キニンの分解を助けるはたらきがあったなら、痛みがその照射によって軽くなって、ふしぎはありません。例えばそんな現象があるのではないか、とここではいっておきましょう。

そこで、足の裏にどんな意味があるか、という問題がでてきますが、ここは、血液大循環の折り返し点です。全身を流れる血液が、一度はとおらなければならない関門みたいなところです。それを待ちかまえて、光線をあてるということでしょう。

光線にそんなはたらきがあるか、と疑問を持つ方もおありでしょうが、近年、可視光線の作用についての研究がすすんできて、そこには、紫外線とはまったくちがったはたらきのあることがわかってきました。キニンを分解する作用があるなどといった人はありませんが。

光研灯で足の裏を照射する場合、ふつうは10分とか30分とかの比較的短時間できりあげます。しかし、ガンの痛みにたいするときには、四六時中かけっぱなしでよいと思います。

もし、末期ガンにたいして、徹底的にたたかおうというのなら、丸山ワクチン結核菌系)とかピシバニール(丹毒菌系)とかのほかに、ビタミンE、ビタミンC、ビタミンB群を、大量にあたえることです。ビタミンCの内服で消化器がおかしくなりそうでしたら、静注がよいでしょう。この理屈のくわしいことは『ガンは予防できる』にありますが、第20問も

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参考になるはずです。