orthomolecular’s blog

分子栄養学の勉強メモ

自然治癒の健康相談(23)リューマチで字も書けません

相談者(39歳主婦):

5年まえ、膝の痛いところを、ハワイ旅行でクーラーにやられてから、膝が動かなくなりました。リューマチ因子が発見され、半年通院して歩けるようになりましたが、さらに半年後に右肩が痛く、手首まで動かなくなりました。ハリや漢方薬を試みても、ききめがありません。別の病院にかよって注射をしてもらいましたが、湿疹がでたので、やめました。当時、足首が痛くて靴もはけず、駅の階段を上るのがむりなので、通院のときは、主人が会社を休んで車に乗せてくれました。いまは手首の湿布がとれず、コンセントへのさしこみもできず、字も書けないし、包丁ももてません。

 

三石巌先生のアドバイス

リューマチ因子があれば、これは自己免疫病(膠原病)に属する慢性関節リューマチです。これの機序(メカニズム)については不明な点が多いのですが、私の仮説については『タンパク質の分子栄養学』を読んでいただければと思います。要するに、その仮説によれば、これの原因の一つに低タンパク食を想定することになります。そこでまず、食事を高タンパク食に切りかえることが先決条件だと思います。痛みはストレスをおこしますから、高タンパク食は、その対策としても必須のものになります。ついでに、ビタミンCの補給も考えなければなりません。ビタミンEも、すくなくとも血液循環の面から必要だと思います。結局、高タンパク食・高ビタミン食をおすすめします。

 

その後の経過:

半年のあいだに、すこしずつ痛みがうすれてきました。ほとんど外出できなかったのが、買物に出歩くようになり、すきな編物もできるようになりました。病院からはなれるのがこわくて、いまでも一か月に一回、注射にかよっています。自覚症状は、ほとんどなくなりました。病院では、顔見知りの人たちが彼女に、みちがえるほど元気になったのがふしぎだといっています。以前には、死んだ魚のような目をしていたのに、いまではそうでない、といわれるそうです。現在ものこっている症状は、両足の先を開くように足首に負担をかけるときの痛みだけですが、これはあまり気にならないそうです。なお、これにたいして私は、積極手に両方の爪先を開く体操を指示しました。それから二か月ほどたった時点で、これがだいぶ楽になったそうです。