orthomolecular’s blog

分子栄養学の勉強メモ

自然治癒の健康相談(27)脱毛症の原因はなんでしょうかなんでしょうか

相談者(21歳女性):

昨年冬から脱毛がひどく、いまでは前頭部の皮膚がまるみえです。皮膚科では、毛染めの薬品のせいと診断され、カルテには「悪性円形脱毛症」とありました。昨年夏、やや強い毛染めの薬が美容院で使われたような気がするのですが。

専門医の診断:

質問のなかで気になるのは、①毛染めの薬を用いたことがあること②悪性円形脱毛症との診断がくだされたこと、の二つです。毛染めのくすりは毛と毛根をいためます。ですから、半年ぐらいでは脱毛が多くなったり、枝毛ができたり、髪の毛のつやがなくなったりします。

悪性円形脱毛症については不明な点が多くありますが、とにかく、パーマをかけてはいけません。パーマは毛髪の角質溶解剤である強アルカリを用い、整髪後に中和還元剤を用いるので、毛をもろくします。だから、カットだけにして、香料の少ないシャンプーを使うことです。発毛促進剤には、低濃度の副腎皮質ホルモンを添加した軟膏、またはヘアスプレーがよいようです。

 

三石巌先生のアドバイス

パーマが円形脱毛症になっていくのは事実です。しかし、これはアルカリパーマの話で、酸性パーマとなると、話はちがいます。とくにベルジュバンスという名の酸性パーマについて、私は多くの報告をうけていますが、円形脱毛症はそれで完全になおるようです。ベルジュバンスを試みたらよいと思います。ベルジュバンスを試みるいっぽう、ビタミンEを服用することです。脱毛の現象は、毛根の細胞分裂と関係があると思います。毛が伸びるのは、毛根のところで細胞分裂がおこなわれているからにほかなりません。細胞分裂がストップすれば、その毛はのびず、抜けおちることになるでしょう。ベルジュバンスには、細胞分裂を促進する効果があります。また、ビタミンEには。細胞分裂の回数の限度、つまり、ヘイフリックの限界を延長する効果があります。これについては、第20問に説明しておきましたので、ご覧ください。

ビタミンEは、のむだけではなく、局部にぬるのもよいと思います。天然ビタミンEは小麦胚芽油にとけた形になっていますので、それをすりこむわけです。この方法は、家内の経験によれば、白髪にも意外によくききます。