orthomolecular’s blog

分子栄養学の勉強メモ

自然治癒の健康相談(41)慢性腸炎でくるしんでいます

相談者(25歳男性):4〜5年前から腹の調子がおかしく、慢性腸炎と診断されました。一日中お腹が張り、痛みがあります。苦しい時、手でお腹をさするとガスが出て、スッキリします。原因は何か、食事についての注意はあるか、など教えてください。

専門医の診断:慢性腸炎の原因はいろいろですが、過敏性大腸炎が大部分です。あなたの場合も、たぶんこれでしょう。慢性腸炎という名前がついたときに、腸の組織を検査しても、炎症は見つかりません。あるのはただ、大腸の機能異常だけです。過敏性大腸炎の症状は、腹部に重苦しい感じや腫れた感じがあって、便秘や下痢を繰り返します。また、大腸内に腐敗が起きてガスがたまります。原因は精神的ストレスだと言われていますが、社会の複雑化につれて、患者が増えるのではないかと思います。女性に多く、主に20~30歳の年齢の人がかかり、男性では30~40歳の年齢の人がかかります。治療法としては、腸の機能を調整する薬や、精神安定剤が使われますが、まず大切なのは、精神的ストレスを取り除くことです。これだけで治る人もかなりいます。食生活に差ほど神経質になる必要はありません。腸を刺激するようなものは避け、栄養価が高く消化の良いものを食べましょう。不規則な生活や心身の過労を避けることです。

 

三石巌先生のアドバイス:

基本的な点は、第40問と全く同じですが、ここに一つの対策を追加しておきます。

床に座って、両膝を立てます。それから、両手を握ってこぶしを合わせ、左右の4本の指の関節を揃えます。これをみぞおちにあてがい、そこを強く押します。そして、押す点を、次々と下方に移してゆきます。終点は恥骨のところです。要するに、腹部の正中線を、上から下へと押すわけです。これを50回ほど繰り返したら、こぶしを合わせた形を崩さずに、そのままで腹部の各部を強く押します。痛いところにきたら、痛みが消えるまで押し続けます。こうして、腹部全体を押してしまったら、右手で握りこぶしを作り、それを左手で強く腹部に押し付け、そのままの形で腹部をさすります。ただし、さする方向は時計回りにします。この回転運動を50回ほど繰り返して、おしまいにします。これは、指圧師 鳥居永忠氏の創業にかかる療法です。