orthomolecular’s blog

分子栄養学の勉強メモ

自然治癒の健康相談(29)不眠症の薬をのみ続けてもいいでしょうか

 

相談者(70歳男性):三〜四年前から不眠症になり、精神科医に薬をもらっています。これを飲むと眠れますが、飲まないと全く眠れません。胃腸も悪くなり、いつもカイロを使っています。治療法を教えてください。

 

専門医の診断:人間は、年を取ればとるほど、睡眠時間が短くなるものです。高齢者の場合、もっと眠れてよいはずだと訴える人でも、十分な睡眠量のとれていることが少なくありません。また、実際にはぐっすり眠ったのに、睡眠間のないケースにも、よくぶつかります。それから、「不眠」と「不眠症」との区別もたいせつです。昨夜はよく眠れなかったけれど、今夜は眠れるだろうと気軽に考えて、実際その通りになるのは不眠症とは言えず、これが一番多いケースです。たまたま眠れない夜があり、これは大変だ、今夜また眠れなかったらどうしようと、不安や緊張感のために本当に眠れなくなるのが不眠症で、大部分は心理的なものです。本格的な不眠症に対しては催眠薬が使われますが、長く常用すると、副作用が出てきます。結局、薬だけでは不眠症は治らないという結果になりかねません。あなたにその意志があるのなら、私は、薬をやめて眠りに対する心構えを変えてゆくことをすすめます。要するに、いつかはきっと眠れると達観することがたいせつで、この安心感が安眠という果実をもたらしてくれるのです。

 

三石巌先生のアドバイス専門医のアドバイスが通れば理想的ですが、そこまでいけない場合、別の方法をすすめたいと思います。

催眠薬の中の精神安定剤トランキライザー)の一つに、覚醒ホルモンを追い出して、覚醒レベルを下げる働きのものがあります。私たちの頭は、スッキリしているとき、覚醒レベルが高くなっています。それは、覚醒ホルモンのせいです。そこで、覚醒ホルモンを貯蔵庫から追い出して分解してしまえば、覚醒レベルは下がり、頭はぼんやりして眠くなります。一般に、催眠薬で誘導された眠りは、正常ではありません。ですから、そこにある問題は、副作用だけにとどまらないのです。正常な眠りは、五段階の経過をとり、約90分のサイクルで、一晩に4回から6回繰り返されます。そのうち第三、第四段階は余波睡眠と呼ばれ、もっとも深い眠りの時期です。そして、第一回の余波睡眠時に、生長ホルモンが大量に分泌されます。成人の場合、このホルモンは故障の修復や、同化に関係があるので、疲労回復に役立つのではないかといわれます。コーチゾンの仲間の副腎皮質ホルモンは

、目が覚める時点で分泌のピークに達します。これは、日中のストレスに対抗するため、と考えられています。

脳下垂体前葉から分泌されるホルモンは6種あって、生長ホルモンや副腎皮質刺激ホルモンはその仲間ですが、これらの全ては睡眠のリズムに関係するといわれています。こんなわけで、自然の睡眠には、かけがえのない価値があります。不眠症の人に自然の睡眠をもたらす方法として、低周波の交流の利用を見逃すことはできません。そのためには電灯線からとった電流の電圧を適当に下げ、その両曲を、背中の辺りで背骨を挟むようにあてがいます。この方法でよく眠れるようになった人が、いくらでもいるのです。この低周波電気治療器は、自分で作れます。それにはまず、スライドトランス(スライダック)の1アンペア用を買ってきます。これの出力側に普通のコードを繋ぎ、その先に、アルミフォイルを取り付け、これをスポンジで包み、水でよく濡らして使うのです。コードは2本に分かれますから、それぞれの先にスポンジの電極がつくわけです。それを背骨の両側に当てるのですが、仰向けに寝た姿勢だと、これは簡単に行きます。こうしておいて、ダイヤルを回し、電圧を次第に上げ、ちょうど気持ちのよいところに止めて、10分なり、15分なりおけば、だんだん眠くなってくるのが普通です。リンパマッサージの町田治療室の話によると、不眠症の人の、首・肩・背中の筋肉には、特徴的なこりがあるそうです。そして、それを取れば、よく眠れるようになるそうです。高タンパク食と、ビタミンEの塗布をすると、治りが早いとのことですが、これは当然のことの、お分かりでしょう。