orthomolecular’s blog

分子栄養学の勉強メモ

自然治癒の健康相談(56)甲状腺の悪化が心配です

相談者(31歳の女性):ちょっとした動きをしても動悸が激しく、駅の階段を上るのも一苦労でした。一年前に下痢が始まり、1ヵ月で体重が10キロも減ったので、診察を受けました。その結果、自律神経失調症と言うことで、精神安定剤をもらったら、下痢は治まりました。しかし、疲れやすく調子が悪いので、風邪引きを機会に病院に行きましたところ、甲状腺機能障害と言うことで、ホルモン剤をもらっています。悪化すれば手術しなければならないそうですが、何か良い方法はありませんか。

 

三石巌先生のアドバイス:

甲状腺機能障害は、ヨードが少なすぎても多すぎても起きます。あなたの場合、まずヨードの不足が想定されるのでヨード卵を取ることにしましょう。ヨードは甲状腺ホルモンの材料ですが、甲状腺機能を抑制する働きをします。また、血中ビタミンC濃度の低下も想定されるので、ビタミンCをなるべく大量に摂ることにしましょう。疲れやすさは、体液の酸性化と結びつけられますので、アルカリ化のために、カルシウム剤とビタミンK剤を取ることにしましょう。その他、ビタミンA、ビタミンBも摂りたいと思います。高タンパク食も必要です。甲状腺ホルモンの合成にビタミンEが関係しているはずです。これもお勧めします。

その後の経過:

血友病のお子さんをお持ちのせいもあって、彼女はよく宅を訪ねてこられました。甲状腺機能については、専門病院で絶えず検査を受けていました。そして、最初の相談に見えてから4年後にとうとう甲状腺機能に異常なしとの診断を下されました。初めて相談に見えた時、彼女は不気味に太い首をタートルネックのセーターで隠し、スローテンポの口の聞き方をしていましたが、今はその片鱗もありません。