orthomolecular’s blog

分子栄養学の勉強メモ

自然治癒の健康相談(62)脈が乱れますが

相談者(47歳主婦):脈が乱れて胸が苦しくなることが度々です。医師の診断では心室性期外収縮で、心配ないということでした。このまま放っておいたら、心臓が弱るのではないでしょうか。薬はもらっていません。

専門医の診断:期外収縮とは、周期から外れた収縮のことです。この時、心臓に異常な興奮が起き、正常な周期より早めに収縮が起きます。それで「不整脈」となるのです。この異常な収縮は、独立して起きたり、正常な拍動と交互に起きたり、いろいろです。期外収縮では、血液の拍出量が不十分になります。心臓には、上部に心房が2つ、下部に心室が2つあって、心房の上にペースメーカーとなる洞結節があります。心臓はここからくる電気信号で拍動するわけですが、これとは別に、心室筋が勝手に興奮して信号を送れば、心室性期外収縮となります。あなたの年齢になると、健康な人にも期外収縮が起きます。疲労や不摂生が原因です。だから、薬は飲まなくて良いのです。

 

三石巌先生のアドバイス:不整脈は、心筋梗塞狭心症・心筋炎・弁膜症などでも起きます。これに対しては、抗不整脈剤が使われます。抗不整脈剤はいろいろですが、中には自己免疫病を誘導するものもあるくらいで、副作用が心配です。安全なのはビタミンの一種ユビキノン(コエンザイムQ)です。これは要指示薬の指定があるので、医師の指示なしでは手に入りません。二重盲検によって10%以上の人に効くと分かった薬は要指示薬になるので、一般市民の手に入らない制度ができているのです。ユビキノンは10人に1人以上に効くので、ビタミンでありながら、素人には買えないのです。(1989年当時)

ユビキノンは、生体のエネルギー発生装置ミトコンドリアに含まれているので、動物性食品にも、植物性食品にも存在するはずですが、量はわずかです。その材料はビタミンEですから、それをとっても良いわけです。ユビキノンは、エネルギー発生に重要な役割を演じるばかりでなく、エネルギー発生に伴って出てくる活性酸素を除去してくれます。これが不整脈に効くということは、この病状の原因が心筋のエネルギー不足によることを示唆しています。不整脈対策として、私はユビキノンとビタミンCをおすすめします。