orthomolecular’s blog

分子栄養学の勉強メモ

自然治癒の健康相談(16)生理が順調にならないのですが

相談者(19歳女性の母):中学二年のとき初潮があり、それから現在まで、一年に三回〜五回しか生理がありません。初期のうちは、からだの発育が不十分だから、2〜3年もすれば順調になるだろうと思っていましたが、いまとなっては心配です。医師にみてもらうべきでしょうがか。

専門医の診断:19歳ともなれば生理が順調なのがふつうです。しかし、あなたの娘さんのような人もいます。しに原因は、子宮の発育が不十分なためか、卵巣・脳下垂体・間脳などの性ホルモン系の機能が未熟なためか、どちらかです。素人がこれをしらべるのには、基礎体温曲線をつくってみるのがいちばんです。婦人体温計を使って、毎朝、口腔内温度をはかってください。そして、グラフをちゃんとつくるのです。

低温の日が一カ月、あるいはそれ以上つづくようなら、排卵がないのですから、生理もないわけです。低温の日が幾日かつづいたあげくに体温が上昇し、36.5〜37.0ぐらいの高温が数日つづけば、排卵がおきた証拠です。それから体温がさがりはじめて生理がくるのがふつうです。このとき生理がこなければ、子宮の発育が不十分と判定されます。子宮がまだ、生理的出血をおこすだけの機能をもっていないことになります。とにかく、体温曲線を2〜3か月分つくって、これを専門医に検討してもらい、ホルモン注射なり、ほかの療法なりをうけてください。内診はかならずしも必要ではありません。若い娘さんは、頭を使う仕事や学校での勉強などで緊張しすぎると、生理が狂いがちです。このことを考えて、生活状態を改善したり、ご当人が神経質にならないように周囲の人も色々と気をくばったりしながら、気長に養生するのがよいと思います。

 

三石巌先生のアドバイス

専門医は、最後にストレスにふれていますが、これは重要なポイントの一つだと思います。まわりの人の心づかいもさることながら、タンパク質とビタミンCとによって、ストレッサーに対抗することも考慮したいと思います。卵とか、肉とか、チーズとか、魚とかを、なるべくたっぷりたべること、ビタミンCの積極的な摂取を、私なら考えます。イチゴ、レモン、パイナップル、ミカンなどにはビタミンCがあるといっても、ストレッサーに対抗しようとするなら、こういうものを10キロ、20キロとたべなければまにあいません。

それからもう一つは、ビタミンEです。子宮の発育不全にしても、ホルモン系の未熟にしても、ビタミンEの力を借りて解決するのが賢明だと思います。

体温曲線をつくって一ヶ月ほどした時点で、一日400国際単位程度のビタミンEをとったら、おそらく曲線のようすに顕著な変化があらわれることでしょう。

月経不順は、結局は質問者のいうとおり、からだの発育が不十分ということになります。ですから、ビタミンE、とくに天然ビタミンEが脅威的な効果をあげるはず、と思います。

この場合、ビタミンEの作用は、子宮の血行を良くすること、性ホルモンの製造を促進すること、ストレッサーに対抗すること、などにあるのです。