orthomolecular’s blog

分子栄養学の勉強メモ

自然治癒の健康相談(49)ページェット病でしょうか

相談者(72歳女性):50歳の時、腸閉塞の手術をしたのち、便秘、肩こり、不眠に悩まされました。針・ 灸 ・漢方薬を2年以上続けたところ、68歳からは、舌や陰部や目の縁のただれと口内炎が起き、それが1ヵ月に1回ほどひどくなります。その都度医師にかかりますが、相変わらず再発します。ページェット病かと思い、風邪をこじらせた時、T病院へ行きましたところ、肝硬変だからすぐに入院するようにと言われました。

三石巌先生のアドバイス:

症状はページェット病と重なるようですが、顕微鏡下にページェット細胞が見つかるかどうかが、診断の決め手になります。いずれにしても、根底には栄養障害がある、と私は考えます。したがって、肝硬変が現れて当然だとも言えるのです。この病気から離脱するためには、栄養の広範な補給がなければなりません。具体的に言えば、高タンパク食、高ビタミン食が必要です。ビタミンは、A、B、C、Eをたっぷりとって下さい。患部にビタミンE(小麦胚芽油)を塗るのもよいでしょう。

その後の経過:

高タンパク食、後ビタミン食を始めてから、症状が改善されました。3ヶ月後に不幸続きで疲れた時、口内炎が起きましたが、2~3日で治り、陰部のただれについても同様でした。体重は、47キロが50キロになりました。その後、過労のため下痢などを起こし、入院騒ぎも起こしましたが、ビタミンEを塗るようになってから、ただれは起きません。現在、あれから1年2ヶ月が経ちますが、肝硬変は全治と言われます。血圧は150-78です。医師の薬はいっさい用いておりません。