orthomolecular’s blog

分子栄養学の勉強メモ

自然治癒の健康相談(58)ノイローゼは自分で治せますか

相談者(19歳男性):一昨年からノイローゼで悩んでいます。授業中に、急に気が狂うのではないかという不安感に襲われたのがきっかけで、それ以来、試験の時、乗り物に乗った時、よくそういう発作が起きます。昨年、隣人を殴りそうな気分になったり、教室で叫びたくなったりしたことがあります。自分の努力でこれを直したいのですが。

専門医の診断:狂気不安や予期不安は、あれもこれも気になって、何も手につかない人にありがちな症状です。雑念が次々と浮かんで、何も手につかないところから焦りの出る現象は、思春期によく起こります。若者の成人化への意欲が、強い欲求不満となり、それを自己の力の弱さと思い込むところから不安が生じるのです。一定の期間、1つの対象に集中する努力が必要です。このような不安は、暇があると頭をもたげるものです。したがって、勉強か、スポーツか、趣味に打ち込んで、1日を充実させれば、悩みはたちまち解消するはずです。必要以上の不安に駆られること自体がノイローゼなので、これは精神病でも何でもありません。

 

三石巌先生のアドバイス:

少なくとも、不安の発作時にはストレスが起きています。第一の対策は、そこに焦点を当てるべきでしょう。つまりそれは、高タンパク食にビタミンCと言うことです。発作時に血中ビタミンC濃度が低下し、それが悪循環的に不安をエスカレートしている、と考えることができるでしょう。あなたは、タンパク質やビタミンCの不足しがちな食習慣を持っているのではありませんか?ビタミンCの必要量は、おそらく10グラム以上でしょう。思春期には、血中ビタミンE濃度が低下して、性ホルモンのバランスの激動を表します。あなたの悩みは、性ホルモンのバランスよりも、神経ホルモンのバランスに関係していると思いますが、これもビタミンEの役割があるような気がします。それは、女性の更年期に血中ビタミンE濃度が低下し、精神的な障害を起こすことのある事実からも想像できます。そこで私は、高タンパク食、ビタミンCのほかに、ビタミンEの大量摂取をお勧めしたいと考えます。このようにして、体の栄養的条件を整えた上で、専門医の意見に耳を傾けるのが順序ではないでしょうか。